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2003年11月28日

足利銀行に公的資金注入へ

預金は全額保護
 経営が悪化していた大手地方銀行、足利銀行(宇都宮市)に対し、政府は預金保険法102条に基づき公的資金を注入する検討に入った。預金は全額保護される。
 金融庁が9月から行っていた同行の検査で、今年3月期末時点で債務超過に陥っていたと判断したため。資本注入が実施されれば、今年5月のりそな銀行に次ぎ2行目となる。
 金融庁は検査で、貸し倒れの危険に応じて貸出金を分類する債務者区分が不適切であること、支払い済みの税金が将来戻ると見込んだ「繰り延べ税金資産」も見積もり過剰であること、などを指摘。これらを総合すると、2003年3月期末の自己資本比率は1%近いマイナスに下がる。その後の株価上昇などで財務はやや改善したものの、貸し倒れ引当金の増額を実施した場合には引き続き債務超過になる可能性がある、と判断した模様。

資本注入の方法次第では株価0円も
 公的資金の注入パターンとしては(1)りそな銀行のように健全銀行として公的資金を注入、(2)破綻処理に移行して預金保険機構が資金援助、(3)特定公的管理として旧日本長期信用銀行のように国有化、の3つの可能性がある。(1)は前期末が債務超過との報道により可能性が低いとみられ、(2)および(3)のケース、特に(3)の完全国有化の場合は株主責任が問われる局面もありそうだ。

栃木県のトップバンクだが…
 足利銀行は1895年に足利市で創業し、預金量は約5兆円で地銀64行(第2地銀を除く)中10位。栃木県を中心に本支店で101店舗を展開し、従業員数は約3千人。地元栃木県内の貸出金比率は約5割を占め、栃木県と県内全市町村、群馬県桐生市、茨城県古河市の指定金融機関も務めるなど影響力が強い。
 バブル期の不動産融資などで多額の損失を抱え、2回の公的資金受け入れと自治体などからの出資受け入れで経営の立て直しを図ってきた。不良債権処理を進めるため、今年3月にはグループ企業を束ねる持ち株会社「あしぎんフィナンシャルグループ」を設立、足利銀行も同社の子会社となっていた。
posted by 為栗 裕雅 at 15:36| 東京 🌁| 金融一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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